警備員でもVIPなどを警備する、身辺警備員にあこがれる人もおられます。身辺警備員になるために、必要な資格や業務の内容を解説していきましょう。
目次
身辺警備とは?
映画やドラマの中で、身辺警備員が活躍するシーンなどがあると、かっこいいとあこがれを持つ人も多いですよね。身辺警備の詳細を解説します。
身辺警備は警備業の第4号警備業務に該当する
身辺警備員は警備業の第4号警備業務に該当する業務になります。警備業の一種となっており、依頼を受けて、他人の命を守る仕事です。警察が政治家や要人を警護するのと、業務内容としては似ています。
各都道府県の公安委員会から警備業認定を受けた法人や個人がビジネスとして、警備業を行います。この認定がないと、業務を請け負う事ができません。警視庁のSPなどと違い、銃などの武器を使用することはできないので、法の制限の元での警備となります。
身辺警備員の業務内容
身辺警備員は、一般的に言われるボディガードとなります。警備と言っても、業務は多岐に渡ります。
依頼の人のそばで危害を加えようとする人から守ったり、部屋や建物の外で危険に備えたりという業務もあります。子供たちの通学の際の危険から守るのも業務です。ストーカーが近づいてこないように、警備することもあります。これらの業務の対象は、一般の人から要人までと幅広いです。
身辺警備に必要な資格や就業の方法は?
では、身辺警備に必要な資格などを見ていきましょう。特殊な資格が必要と思いがちですが、基本的に必要なのは、警備員としての資格です。
身辺警備に必要な資格
身辺警備の業務を行いたいのであれば、身辺警備も請け負っている警備会社での就職が一番早いでしょう。18歳以上であり、警備員の要件以外では特別に必要な資格はありません。
さらに取得することが可能な資格は、「警備員指導教育責任者(第4号警備業務)」があります。身辺警備を行う警備員を教育するのに必要な資格となりますが、身辺警備員として業務を行うのには必須ではありません。
上記の資格を取得するための講習会には、実務経験などの条件をクリアする必要もあります。
採用には独自の基準があるケースも
身辺警備は、その他の警備業務と比較をすると、失敗が許されない業務です。警備員としての知識や技能にも長けていて、護身術や制圧術などに精通していることが望まれます。
警備会社によっては、身長や体重などの身体的要件、また柔剣道などの資格の有無、警察官としての実務経験の有無などの、独自の条件が設定されていることもあります。
身辺警備員を希望する場合には、警備会社に応募条件を確認してみるのが良いでしょう。基本的に採用後には、新任研修を受けてから、身辺警護の知識や技能を取得した後に業務にあたります。
まとめ
警備の中でも非常な重要な位置にある身辺警備。失敗が許されない責任の重い業務ですが、他人を命の危険から守るという大切な仕事です。警備会社でどのような条件が設定されているのかを確認し、応募してみるのをおすすめします。