転職先から内定をもらうと、それ以降は入社までのスケジュールが組まれ、企業によっては事前の準備を求められます。警備業界の場合は何をすればいいのでしょうか。内定後の辞退についても紹介します。
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警備会社への転職!内定後の流れは?
警備会社にもよりますが、最終面接に合格すると数日中には内定が出ます。内定通知と共に書類が送られてくるので、入社するならその中にある「内定承諾書」に必要事項を記入し、速やかに提出しなければいけません。警備会社が内定承諾書を受け取るとスケジュールが組まれ、法律で定められた新任研修を受けます。
面接、内定、新任研修の間には、それぞれ数日ほど待たされるのが一般的ですが、面接で内定を出し、翌日から新任研修を行うところもあります。早く働きたい人にとっては、ありがたいでしょう。
けれども、仕事を続けながら転職活動をしていた場合は、内定後に現在の職場を退職しなければいけません。民法の第627条では、申し出てから2週間後には退職できることになっています。実際は社会保険の手続きや仕事の引継ぎなどがあるので、1ヶ月ほどかかるでしょう。
予定どおりに退職できないと、警備会社にも迷惑をかけてしまいます。面接で事情を説明し、内定後の日程に余裕を持たせてもらうのが無難です。
警備の仕事の内定後の過ごし方は?内定を辞退することはできる?
では警備の仕事に転職する場合、内定後にしたほうが良い過ごし方はあるのでしょうか? また、新任研修までに内定を辞退したくなった場合は、どうすればいいのでしょうか?
警備の仕事に活かせる知識や技能を身につける
警備員が初めて仕事をするには、事前に警備業法で定められた新任研修を受けなければいけません。ブラックなところでない限り、いきなり現場に出される心配は無いでしょう。新任研修では座学のほか、実際の現場に行って必要な知識を身につけます。
そのため、内定後に自分で準備することは特にありません。一部の「警備業務検定」のように警備員になる前から取得できる資格もありますが、仕事に慣れてから取得しても十分に間に合います。
強いていえば、警備業法や刑法など仕事に関わる法律に目を通しておくと、新任研修の内容を理解しやすいでしょう。救命講習会に参加したり、簡単な護身術を身につけたりするのも役に立ちそうです。
警備の仕事を内定後に辞退するには?
内定を辞退する場合は、就職予定日の2週間前までに連絡するのが原則です。内定が出た時点で労働契約が成立しているので、先ほどの民法第627条のとおり、解除には最低でも2週間が必要という解釈になります。そこまで厳しくなくても、採用のために準備を進めているのですから、辞退の連絡は速やかに行うべきです。
内定辞退は必ず電話で行いましょう。それが最も確実に伝えられる方法だからです。電話がつながったら採用担当者を呼び出してもらい、内定を辞退する旨と理由を簡単に伝えます。不在だった場合はメールを送りましょう。既に一度電話していると書き添えれば失礼にはなりません。
まとめ
警備会社への転職が内定した後は、特に準備しなければいけないことはありません。必要な知識は新任研修で身につけられます。働きながら転職活動していた場合は、新任研修までに現在の職場を退職できるようにしましょう。もし内定を辞退するなら、速やかに電話で連絡します。