職業によっては、転職の前に仕事に役立つ勉強や資格取得などの準備をしておくと、まったく予備知識が無いよりはスムーズに働けるようになります。警備の仕事でも転職前に必要な準備はあるのでしょうか?
警備の仕事に初めて転職!どんな準備が必要?
警備の仕事は18歳以上から就職可能であり、人手不足と教育のしやすさから未経験でも採用されやすい傾向にあります。他の職種では30歳を過ぎると未経験での転職は不利ですが、警備に関しては50代、60代で初めて経験する人も多いようです。
警備員になるには、「基本教育」と「業務別教育」で合わせて20時間以上の新任教育を受けなければいけません。これは警備業法の第21条第2項で義務付けられています。決して、いきなり現場に出されることは無いので、未経験者でも安心でしょう。あえて転職前に準備する必要はありません。
もし何も準備しないのが心配であれば、あらかじめ警備に関連する法律に目を通しておくと良いでしょう。例えば警備業法や憲法、刑法、道路交通法などです。また護身術を身につけたり、一般参加が可能な救命救急講習を受けたりすると、警備の現場で役立つ場面があります。
警備の仕事でキャリアアップ!必要な準備とは?
警備の仕事は誰でも採用されやすい反面、体の負担が大きい割に給料が安いというイメージがあるため、転職を躊躇しがちです。けれども、警備会社の中には頑張り次第でキャリアアップできるところがあります。特に全国規模で展開している大手の警備会社は、そのようなシステムが確立されているでしょう。
キャリアアップするには、仕事の幅を広げなければいけません。そのためには資格を取得する必要があります。例えばリーダーになって部下の教育や指導をするための「警備員指導教育責任者」という資格です。3年以上の実務経験があれば受験資格を得られます。
他にも「機械警備業務管理者」を取得していると、無人の機械警備を導入している施設で勤務できるでしょう。施設警備や交通誘導警備など、業務に応じた「警備業務検定」もあります。このうち警備業務検定の一部は、2級に限り経験者でなくても取得はできますが、転職後でも遅くはありません。
警備の仕事の転職先で気を付けたいポイントは?
キャリアアップできる警備会社がある一方で、過酷な労働を強いられたり、パワハラが横行したり、給料の支給が遅れたりするブラックなところも存在します。そのような警備会社に転職するのは避けたいものです。
注意点としては、電話や面接での対応、口調、態度などがあります。杜撰だったり、横柄だったり、曖昧だったりするところは避けたほうが良いでしょう。疑問点を解消してくれるか、求人票と実際の勤務条件が異なっていないかもチェックしたいところです。
ブラックな警備会社を避けるには、ハローワークや求人誌よりも、警備専門の転職エージェントを利用するのがおすすめです。警備会社が厳選されているだけでなく、専任のアドバイザーやコンサルタントが有利に転職できるようアドバイスしてくれます。転職に成功したら企業から報酬をもらうシステムなので、料金はかかりません。
まとめ
警備の仕事に転職するときは、それほど準備は必要ありません。ただし新任研修で学習する法律に目を通しておくと、飲み込みが早いでしょう。むしろ働き始めてから必要な資格を習得すれば、キャリアアップを見込めます。もちろん、そのようなシステムが確立されている警備会社に転職するのが大事です。