自宅警備ってどんな仕事?警備員の仕事と比較してみた

「職業は自宅警備員です」「自宅警備員の仕事はネットチェックです」「世間の為に自宅警備します」

こんなネットの書き込みや台詞を、どこかで目にした事ありませんか?

この言葉から浮かべられるのは、「無職」や「ニート」といった漠然としたイメージで、具体的な意味をご存じでない方もいるかもしれません。

今回は、「自宅警備員」の意味を紹介するのと同時に、実際の警備員との仕事内容を比較していきます!

もそも自宅警備員ってなに?

「自宅警備員」とは、2000年代後半ごろ、電子掲示板やネットのチャットに書き込みがあった事から発祥された言葉と言われています。その意味とは、無職のフリーターが自宅に引きこもり、人と関わらない生活を送っている様を自虐の意味を込めて表現した、空想的職業です。

更には「自宅警備もネットサーフィンをするのに忙しい」などとユーモアを含めた表現をする方がいたことより、使用する方がどんどん増えていきました。

2007年12月14日に未来検索ブラジルが開催した「ネット流行語大賞」では7位にランクインされるなど、著名作家も頻繁に使用する程、馴染みある言葉として使用される事が多くなりました。

自宅警備の仕事内容を見てみた

それでは、ネット上にあった「自宅警備員」の仕事内容とはいったい何なのでしょう。

使用例と一緒にご紹介していきます。(実際に給料を貰って仕事をしているわけではありません。)

インターネット監視業務(ネットサーフィン)

自身が使用している電子掲示板(チャット)や情報サイトの監視業務。
知識を蓄えると同時に、変な書き込みが無いかなどをチェックするお仕事です。
現在はネット社会とも呼ばれている世の中。情報という武器が自宅警備員には必須となります。

自宅敷地内の警備

家族が家を空ける際に、1人で自宅の安全を守る業務です。

宅配時に荷物が来た際の対応や、訪問営業などを追い返す任務を全うしつつ、強固なセキュリティを維持しています。(待機の時は食べて寝ている事が多いのだとか)

備蓄品の補充を兼ねた周辺パトロール

自宅に備蓄している食品や生活必需品が無くなった際に、近くの商業施設へと補充しにいく業務(買い出し)。

また、同時に自宅犬の散歩も踏まえた周辺パトロールも行っています。

SNSによる情報交換

直接顔を合わせる事無く、SNS上で他者と情報交換をします。
自宅警備員にとっては貴重なコミュニケーションの場であり、花形の業務と言えます。

また、人気のインフルエンサーなどをチェックすることにより、流行の最先端を追う事も可能なのです。

本物の警備業の仕事内容を見てみた

それでは、次に実際にお給料が発生している「警備業務」についてご紹介していきます。
警備業といっても、職種は4つに分かれており、仕事内容もそれぞれ異なっています。

ただ、根本的な「人々の安全安心を守るお仕事」という部分は変わらず、警備業は日本の経済発展にも必要不可欠な職業なのです。

1号 常駐施設警備

一般的に「施設警備」と呼ばれる警備のお仕事は、公共施設・オフィスビル・商業施設・アミューズメント施設などで、事件・事故を防止する業務が中心となっています。

施設内を巡回したり、モニター監視・立哨などを行うことによって、不審者や不審物が無いかをチェックします。また、施設によっては受付や鍵管理など、接客業に関わる業務も行うので、勤務先を決める際にしっかり確認しておく必要があります。

2号 交通誘導警備

「交通誘導警備」と呼ばれる2号警備は、ライフライン工事や建築現場・イベント会場などで、周辺を通行する人や車両を誘導するお仕事です。工事現場の職人や地域の人々より信頼をされないと務まらない業務なので、常に最悪なケースを予測しながら誘導業務を行う必要があります。

3号 貴重品運搬警備

ATMや銀行の現金や、美術品、危険物などを輸送するにあたって必要な警備の事を「貴重品運搬警備」と言います。重要な物を取り扱う事が多いので、常に警戒を怠らず周囲を観察する力が求められます。

4号 身辺警備

いわゆる、「ボディーガード」と呼ばれる職種の事を身辺警備といいます。
警備対象者の行先や滞在先、道中など常に同行して警護する事がお仕事です。
重要な自分人物の警備につけばつく程、危険と隣り合わせとなります。

自宅警備の方こそ、警備員になりませんか!?

社会的に「働いているか、働いていないか」は置いておいて、自宅警備員の前向きな精神は、警備業でも活かせるスキルでもあります。「何もやりたいことない」「自分が誰かの役に立つとは思えない」なんて思っている方は、一度「誰かを助ける仕事」である警備員の仕事内容を見る事をお勧めします。警備員はアルバイトであれば志望動機が無くてもなれる職業です。常に人手不足だからという理由もありますが、警備業とはそもそも特別な資格が必要ないのです。自宅警備員にも資格が必要ないのと同じように、警備員は年齢関係なく未経験からスタートできる会社もあります。

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