警備員といえば、現場に出て勤務をする仕事というイメージですが、実は内勤の仕事もあります。警備の内勤とはいったいどのような仕事なのでしょうか。この記事では、警備業の内勤職について紹介します。
目次
警備業の内勤職とは?メリット・デメリットも解説
警備業の内勤職はどんな仕事をするのでしょうか。メリットとデメリットについて解説します。
警備業の内勤業務とは
警備業の内勤は、現場以外の仕事全般となっており、直接人の財産や命を守る仕事に携わらない仕事です。
警備員の仕事には、1号から4号までの業務が法律で決められていますが、内勤職は、全ての業務に関係し、仕事や警備員の統括をしています。仕事内容は現場の仕事とは違っても、重要な業務であることは変わりません。
内勤職は、専任で雇用する会社もあれば、現場の警備員と兼任の場合もあります。会社によって扱いが違うため、就職活動の際には確認が必要です。
内勤のメリット・デメリット
内勤職のメリットとしては、屋内勤務で日勤が基本である点と、勤務時間が比較的安定しているという点です。体力に自信がない、家庭の事情などでなるべく日中に働きたいという人には非常に大きなメリットになります。
一方でデメリットは、警備に関する幅広い仕事を手がけるため、業務過多になりやすいという点です。覚えることや関わる人も多くなるため、精神的な負担も大きい仕事であるといえます。
警備業の内勤の仕事内容
警備員の内勤職は具体的にどんな仕事があるのでしょうか。詳しい仕事内容を紹介します。
事務
事務の仕事では、経理・人事・労務関連の業務全般を行います。一般的な会社の事務職と同じ仕事です。
営業
営業職は、顧客との警備計画をあわせた打ち合わせや、新規顧客の獲得のための営業活動、他警備業者との打ち合わせなどを行います。対外的な交渉事なども営業の仕事です。
現場管理
現場管理は、各警備現場への人員派遣や管理、警備員の休暇管理や出勤交渉などを行います。ときにより、警備員からの苦情、待遇改善の窓口になることもあり、現場の警備員と密接にコミュニケーションをとる仕事です。
警備員の教育
教育は、新任教育や現任教育などを主に行います。年間教育計画の策定なども同時に行い、よりスキルを持った警備員を育てる仕事です。教育の仕事は有資格者に限りますが、会社の将来にとって大切な仕事であるといえます。
現場の巡察
現場の巡察は、現場を巡回し、警備員の勤務状況や態度を確認する仕事です。同時に、警備計画に不備がないかも確認し、必要に応じてフィードバック指導も行います。
クレーム対応
クレーム対応の仕事は、依頼者や一般人からのクレームに対応する仕事です。警備業もサービス業なのでクレームは多いですが、そのひとつひとつに丁寧に対応し、再発を防止します。
夜勤の管制業務
夜勤の管制業務は、夜勤をする警備員の管制担当です。施設警備での緊急発報を受け、警備員を派遣します。緊急事態が起きたときの対処なども仕事のひとつです。何が起こるかわからないため、気が抜けません。
警備業の内勤職に向いている人の特徴
警備業に向いている人はどんな人なのでしょうか。
警備の内勤職は、基本的にオフィスワークなので、体力に自信がなくても問題はありません。ただ、依頼者や一般人との対応が多い部署に配属されたり、警備員の不平や不満を聞いたりする機会も多いため、対人スキルやコミュニケーション能力が必要です。
また、真面目で細かな管理ができる人も内勤の事務に向いていますし、営業経験、コールセンターなどの経験も有利になります。
そもそも、内勤職は求人数が少ないものの、どこの会社でも需要がある仕事です。会社によっては現場の仕事もできますし、資格を取ってキャリアアップの可能性も広がります。警備業の仕事をしたいけれど体力などに自信がないなら、内勤から始めるのもおすすめです。
まとめ
今回は警備業の内勤職の仕事について紹介しました。内勤職は業務内容が多岐にわたりますが、事務作業や人と関わる仕事が好きな人にはおすすめの仕事です。警備業界は未経験でもまずは警備業界に慣れたいという方は内勤職から始めてみてはいかがでしょうか。