これから警備業に就業するなら、貴重品運搬警備員を目指すのも選択肢のひとつです。警備員の中でも専門性が高く、キャリアアップも期待できます。
今回は貴重品運搬警備の業務内容や収入、適正についても紹介していきます。
貴重品運搬警備とは?
最初に、貴重品運搬警備の業務内容や収入などについて解説していきましょう。
ひとくちに警備業といっても、いくつかの種類があります。警備の仕方も違うため、自分に合う仕事を選ぶことが大切です。
仕事内容
貴重品運搬警備とは、警備業法第2条第1項第3号に規定された業務で、現金や貴重品、美術品などを安全に運搬するのが仕事です。
現金輸送車に搭乗して、銀行やATMなどに現金を輸送する仕事といえばわかりやすいでしょう。
年収・キャリアアップ
地域や会社による差はあるものの、貴重品運搬警備員の年収は200~400万円が相場です。
貴重品運搬警備員になるなら、検定資格の取得も視野に入れると良いでしょう。現金輸送車には1名以上の検定資格者を搭乗させることが義務付けられていて、資格を取れば年収アップが期待できます。
貴重品運搬警備業務の検定には1級と2級があり、都道府県公安委員会が実施する試験を直接受けるか、登録講習機関の講習を受けるか、ふたつの方法で取得できます。
1級受験には実務経験などの制限があるものの2級には受験資格がなく、警備員なら誰でも受講が可能です。資格者は採用面でも優遇されるため転職にも有利で、将来的なキャリアアップが期待できます。
貴重品運搬業務に向いている人
貴重品運搬警備に向いている人の特徴を紹介していきましょう。
警備業務の中でも貴重品運搬警備は専門性が高く、人材が不足気味です。将来性も高いため、ぜひ適性を確認してチャレンジしてください。
丁寧に仕事をする人
貴重品運搬警備の仕事に向いているのは、丁寧な仕事ができる人です。現金のほかにも価値の高い美術品、骨とう品などの運搬も任せられるため、雑な人には向きません。
また運搬中に問題が発生する確率も高いため、トラブルが起きてもあわてずに、確実で素早い対応ができることが求められます。
協調性がある人
協調性があることは警備員として欠かせない資質です。
特に貴重品運搬警備は複数人で現金輸送車に搭乗し、お互いに連携しながら任務を遂行します。そのためチームワークを大事にして、メンバーと協力できる人材が求められます。
まとめ
貴重品運搬警備は価値の高いものを運ぶ、やりがいのある仕事です。採用後にしっかりとした教育を受けるため、経験がなくても不安に思う必要はありません。
向上心のある人にも向いているため、ぜひ貴重品運搬警備員を目指してください。