有効求人倍率は上昇傾向にありますが、実感に乏しいのが現状です。地方都市になると、むしろ厳しさを増し、ハローワークは毎日のように多くの人が訪れています。そんな中、安定した需要があるのが道路工事などに伴う警備業です。
より大きなリターンが得られる技能習得
すべてがロボットや人工知能に置き換えられでもしない限り、いつの時代も警備員は必要となります。何故なら、その活躍の場は多岐にわたるからです。ベテランともなれば、様々なシチュエーションで活躍できることが求められます。あまり知られていませんが、国家資格も定められており、その取得はもはや一般的です。一定の規模の現場になると、合格者を必ず従事させなければならない規定もあります。当然、未経験者やアルバイトとは待遇なども違ってきますので、こうした点からも習得は有利です。
警備員のもっともポピュラーな資格は、警備業務検定になります。これは施設や交通誘導、雑踏など、状況に対応できる知識と技術を問われるものです。中には貴重品運搬、核燃料輸送、空港保安といった、特殊なシチュエーションもあります。単に誘導棒を振っていればいいというものではないだけに、真剣なスキルアップが欠かせません。義務教育で教えられるわけでもないため、警備員に特化した教育を改めて施すことが必要です。
合格への道筋は、熟練者と未経験者では大きく異なります。ある程度実務を重ねた警備員であれば、規定の講習を受けることで合格証明書が取得可能です。これがアルバイトのような新人であれば、学科と実技の試験を受けて合格しなければなりません。裏を返せば机にかじりつくよりも、実際に警備員として働いたほうが、資格習得への早道となります。
警備業務検定に合格していれば、求人サイトでの仕事探しもスムーズです。さらに指導教育責任者や機械警備業務管理者も取得すれば、さらなる賃金アップも望めます。確実な昇給が期待できる点においては、一般的な企業よりもはるかに高待遇です。未経験者やアルバイトとしても、このような目標が定められているだけ、仕事にも一層身が入ります。今後の景気の動向が不透明なだけに、資格を持って現場で働くことは、なにより堅実な生き方です。
もし警備員がいなければ、通行人や事業者が危険に晒されてしまいます。それだけに、社会的意義も大きく、家族や知人にも自慢できる仕事です。まずは資格取得を視野に入れつつ、警備員として理想の職場を探していきましょう。