警備の仕事には「受付業務」という業務内容があります。担当する建物内への人や物の出入りを警備する仕事で、「出入管理」と呼ばれることもあります。オフィスビルなどの受付や、通用口の管理室での業務が一般的です。
今回は警備員がする受付業務の具体的な仕事内容と、どのような人が受付業務に向いているのかを解説します。
警備員の主な受付業務とは
オフィスビルや商業施設の裏口などで、従業員や関係者の出入りをチェックするのが警備員の受付業務です。
商業施設や大きなビルでは、表にある来客用受付とは別に、警備員が行うバックヤードの受付があります。入館証を使って建物に入る従業員の確認や、業者などの来訪者の入館手続きを行います。小さなビルや企業であれば、警備員が来客に対応する場合もあります。
受付業務の主な目的は、担当する建物内に不審者や危険物を侵入させないことです。代表的な業務内容は次のとおりです。
・人の出入りの監視
・訪問者の身元確認・入館証の発行
・手荷物検査
・電話対応
・鍵の管理
・報告書の記入
ほかにもさまざまな仕事を任せられることがあります。業務内容は勤務先によって異なるので注意してください。
受付業務に向いている人は?
警備の仕事の中でも、受付業務に向いているのはどのような人なのか確認していきましょう。
コミュニケーション能力がある
受付業務は交通誘導業務などと比べて、施設の従業員や業者といった人とのやり取りが多い仕事です。どんな人にでも気持ちのいい挨拶や対応ができるコミュニケーション能力が高い人が向いているでしょう。
臨機応変な対応ができる
受付業務は建物内で困りごとが発生したときに頼られやすく、サービス業という一面もあります。人と対応する仕事は業務の範囲があいまいになりやすいため、その場に応じて臨機応変に対応できるといいでしょう。
責任感がある
建物内に不審者が侵入してしまった場合、真っ先に責任を問われるのが受付業務の警備員です。特に大規模な施設では、毎日数百人の従業員や業者などの来訪者が出入りするため、気を抜く時間はありません。
顔を見たことがある人だからと入館証の確認や来訪者台帳への記入を怠ってしまうと、大きな問題につながる可能性もあります。常に緊張感を持って、全員に同じ対応ができる責任感が求められます。
まとめ
警備員の受付業務は、従業員や業者などの来訪者を確認して、不審者や不審物の侵入を防ぐことが目的です。来客対応をすることもあり、ほかの警備の仕事と比べて人との関わりは多いといえるでしょう。コミュニケーション能力と責任感があり、臨機応変に対応できる人が向いています。