警備員はやめたほうがいい?やめとけと言われる5つの理由と乗り越え方を解説

頭を抱える男性

警備員は、施設やイベント会場・工事現場などの周りを行き来する車や人の安全を守る仕事です。しかし、警備員になりたいと思っても、周りから「やめたほうがいい」と言われるケースもあるでしょう。

そこで本記事では、警備員はやめたほうがいいと言われる理由を5つ紹介します。やめたいと感じたときの乗り越え方も解説しますので、警備員になるか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

警備員をやめたほうがいいと言われる5つの理由

カラーコーンと警備員

「警備員をやめたほうがいい」と言われる理由は、次の5つです。

  1. 勤務時間が不規則になりがち
  2. 立ちっぱなしの仕事が多い
  3. 収入面で不安を抱えやすい
  4. 人間関係のトラブルに巻き込まれるケースがある
  5. 正社員になると責任が増える

ケイサーチ!では「警備員のおすすめできる部分」「きつい・大変と感じる部分」についてアンケート調査をおこないましたので、口コミ回答もあわせて紹介します。

理由1.勤務時間が不規則になりがち

警備の仕事は8〜10時間にわたることがあり、拘束時間が長くなります。

警備員のシフトは、日勤と夜勤の交代制でおこなわれるのがメジャーです。施設内の常駐警備となると、丸1日かけての勤務を週2〜3回ほど繰り返すため、慣れるまで負担に感じる方もいるでしょう。

また、警備室(詰所)での長時間の待機が苦手な場合は、苦痛な時間が続くため「やめたほうがいい」と感じる可能性があります。ケイサーチ!のアンケート結果では、「勤務時間」に関して以下の口コミがありました。

【勤務時間に関する口コミ】

◾️おすすめできる

  • 私の場合は近所に警備会社があるので、自分の空いているときに警備に入っています。

◾️きつい・大変と感じる

  • 現場によっては勤務時間が不規則になります

現場によって勤務時間が変わる点がきついという意見がある一方で、自分の空いている時間にあわせてシフトを組めるメリットもあるようです。生活リズムを崩したくない方には、日勤のみ勤務の求人に応募するとよいでしょう。

警備求人を豊富に取り扱う『ケイサーチ!』では、日勤のみ可能な警備求人もあります。警備業に従事しながら規則正しい生活も大切にしたい方は、この機会にぜひ『ケイサーチ!』を活用してみてください。

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理由2.立ちっぱなしの仕事が多い

季節によっては、炎天下・氷点下の屋外で警備にあたることもあります。厳しい環境下で立ったまま仕事を続けるため、体力が必要です。巡回・保安業務を担当すれば、歩き回る必要もあり、さらに体力を消費するでしょう。

人や車両の安全を守り誘導をおこなう「交通誘導警備」や、現金や有価証券など高価なものを運ぶ「貴重品運搬」など、警備現場によっては危険を避けられません。事故やケガのリスクもあるため、警備員は肉体的な負担が大きくなりやすい仕事といえます。

体力面に関する口コミを見ると、回答者の25%の方が「天候に左右されてきつい」と感じていました。

【体力面に関する口コミ】

◾️おすすめできる

  • 高年齢でも働けます。

◾️きつい、大変と感じる

  • ほぼ同じ場所に長時間いるのがつらいです。たとえば、交通誘導や立哨勤務など。
  • 3年間、工事現場を主に担当していました。1番つらいのは、炎天下での作業です。影があればいいのですが、5月〜10月は熱中症に気をつけなくてはいけません。
  • 体力維持がポイントです。

体力面のきつさが目立つ一方で「高年齢でも働ける」との口コミがあることから、各警備業務によって体力面の負担に差があるようです。天候の影響を受けずに長く警備業を続けたい方は、室内で勤務できる「施設警備」がおすすめです。

施設警備の求人を検索したい方は、以下からご覧いただけます。

理由3.収入面で不安を抱えやすい

警備員の仕事はシンプルですが、単純に仕事を続けているだけでは収入・キャリアアップにつながりません。資格の取得や昇進ができない場合は、収入アップが難しいケースもあるでしょう。

しかし、ケイサーチ!のアンケート結果では、37.5%の方が「警備員は収入面でおすすめできる」と回答しています。

【収入面に関する口コミ】

◾️おすすめできる

  • 夜勤にすると割と収入がある
  • 安定収入がある

口コミ内容から、効率的に収入を増やしたい方は、夜勤勤務を優先するとよいことがわかります。「より収入を安定させたい」という方は、資格取得を検討しましょう。求人に応募する際は、資格取得支援や資格手当、賞与や昇給制度がある会社を探してみるのがおすすめです。

警備員の収入について詳しく知りたい場合は、関連記事も参照してみてください。

理由4.人間関係のトラブルに巻き込まれるケースがある

警備は複数人のチームでおこなう仕事であるため、同僚とのコミュニケーションが必須です。交代で長時間警備する際は、仕事内容や状況を引き継ぐ必要があります。

しかし、同じ警備員でも年代やバックグラウンドが大きく異なる人もいるため、うまくコミュニケーションが取れないこともあるでしょう。加えて、施設利用者やイベント来場者などの接客・クレーム対応にストレスを感じる人も少なくありません。

同僚や利用者との人間関係に悩むと、警備員をやめたくなることもあるでしょう。

理由5.正社員になると責任が増える

正社員は給与が上がり、優先的にシフトへ入れる代わりに、責任も増えます。警備会社の正社員になると、オフィスでの内勤や、現場に警備員を手配する「菅制」を担当する場合がほとんどです。しかし、現場に人員が足りないときは、穴埋めに入るケースもあり「忙しくてやめたい」と感じることもあるでしょう。

「責任感」に関する口コミには、プラス面・マイナス面の両方ありました。

【責任面に関する口コミ】

◾️おすすめできる

  • 治安に貢献している責任感が芽生えます。
  • 人の役に立てる職業です。顧客の身体、生命、財産を守る、事件を予防することが目的なので、常に自己研鑽できます。

◾️きつい、大変と感じる

  • 実務では1人勤務が多く、緊急時や異常発生時に即断が求められるので、常にシミュレーションと心の準備が必要だと感じます。

口コミから「責任感が強い人」「奉仕意識がある人」が正社員に向いているといえます。一方、臨機応変な対応が苦手な方にとっては、きついと感じることがあるようです。

警備員をやめたほうがいいと感じたときの乗り越え方

警備棒とヘルメットを持つ警備員

警備員になったあと、やめたほうがいいか迷ったときは、次で紹介する方法を試してみましょう。

  • 自分に合った警備業務を選ぶ
  • 日頃から体調・健康管理を徹底する
  • スキルを磨く
  • より規模の大きい警備会社に転職する

自分に合った警備業務を選ぶ

ひとくちに警備員といっても、働き方はさまざまです。正社員になって警備一本で働く方法もあれば、アルバイトで好きな日・時間帯だけ働くこともできます。拘束時間の長さを苦痛に感じるなら、短時間だけ働ける仕事を探してみましょう。

警備の仕事内容も多種多様なので、自分に合った仕事を探すのもひとつの手段です。体力のあるうちは「交通誘導警備」、年齢が高くなったら「常駐警備」をするといった働き方も選べます。自分の体力や適性を考えて、仕事を選んでみてください。

日頃から体調・健康管理を徹底する

体力勝負の警備員を続けるには、日頃から体調管理や健康管理をしておくのがおすすめです。栄養バランスが取れた食事や十分な睡眠を取り、仕事に備えましょう。体に違和感があったら、すぐに病院で診断を受けるのも大切です。

警備員の仕事では、過酷な環境に滞在し続けるケースも多くあります。

  • 真夏の炎天下
  • 冬の寒さ
  • 急激な温度変化

厳しい環境下で仕事を続けるには、日頃から食事や健康に気を遣い、体調不良を未然に防ぐのが重要です。

スキルを磨く

人間関係の悩みをもっている人は、講座や動画などを活用してコミュニケーションスキルを学んでみましょう。同僚や利用者とのコミュニケーションが円滑になれば、ストレスを軽減するだけでなく、信頼関係を築くこともできます。

また、資格を取得したり業務の幅を広げたりして、キャリアアップを目指すのもおすすめです。技術を学ぶことで、自信をもって仕事に従事できるようになるため、モチベーションも上がるでしょう。コツコツ努力を続ければ、自然と結果はついてきます。

より規模の大きい警備会社に転職する

警備会社の待遇に満足できないなら、今より規模の大きい警備会社へ転職を検討してみてください。警備業界では、会社の規模によって給与が変わるケースもあります。

給与面の不満が原因で「警備員をやめたい」と感じたら、一度転職を検討してみましょう。警備求人を探す際は、全国各地の警備求人を検索できる『ケイサーチ!』での検索がおすすめです。

警備員に向いている人の特徴4つ

警備をしている男性

「警備員はやめておけ」と言われることもありますが、適性をもつ人もいます。次の特徴がある人は、警備員向きの性格です。

  1. 責任感が強い
  2. 臨機応変に対応できる
  3. 集中力・体力がある
  4. コミュニケーション能力がある

警備員に向いている人の特徴を詳しく知りたい場合は、次の記事もチェックしてみましょう。

《特徴1》責任感が強い

責任感や正義感が強い人は、警備員に向いています。警備員の仕事は、施設やイベント会場・工事現場周りなどを行き交う人の安全を守り、安心して過ごせる時間を守ることです。周囲を守る気持ちが強く、責任をもって丁寧に仕事ができる人は、周囲からの信頼度もアップします。

また、不審者・不審物を発見したり、非常事態に落ち着いて対処したりすれば、来場者や依頼者から感謝されることもあります。持ち前の責任感の強さを発揮できると警備業に役立つため、仕事にもやりがいを感じられるでしょう。

《特徴2》臨機応変に対応できる

視野が広く、あらゆる事態に対応できる人は、警備員として活躍できるでしょう。さまざまな場所で仕事をする警備員は、各現場の動きや特性を頭に入れ、適切な対応を取る必要があります。

また、広い時間帯のシフトに対応できる人も警備員向きです。早朝勤務や夜勤など幅広くこなせると応募できる求人件数も増えるため、警備会社に採用されやすくなります。

《特徴3》集中力・体力がある

警備員の仕事には、集中力・体力も必要です。仕事中に暇な時間ができても、集中を切らさず、非常事態に対応できる力が求められます。小さな違和感を見逃した結果、命に関わる大事故が起こる恐れもあるため、注意深く業務に従事しましょう。

また、仕事中は暑い夏・寒い冬などの過酷な環境で、立ち続けることもあります。基礎的な体力はもちろん、体調管理や健康維持に気を配ることも大切です。

《特徴4》コミュニケーション能力がある

警備員には、コミュニケーション能力も大切です。施設やイベントの警備員は、お客様が最初に出会うスタッフになる可能性もあります。スタッフ全体の第一印象をよくするためにも、丁寧な対応・言葉づかいは必要です。

時には、道案内を頼まれたり、質問をされたりすることもあるでしょう。お客様の希望に応えられるよう思いやりをもって対応することも、警備員に向いている大切な要素です。

警備員はやめたほうがいい?向いていない人にありがちな3つの特徴

頭を抱える男性

次の特徴がある人は、警備員が向いていないと感じる可能性があります。

  1. 人間関係がストレスになる
  2. 業務内容を退屈に感じる
  3. 緊張感に耐えられない

それぞれの特徴を詳しく見てみましょう。

特徴1.人間関係がストレスになる

人間関係がストレスになるタイプの人は、警備員を続けるのが難しい場合もあります。警備員はコミュニケーションが多い仕事ではありませんが、まったく会話をしなくてもよいわけではありません。

朝礼や打ち合わせ・引継ぎの際に同僚とうまく話せなければ、業務に支障が出てやめたくなることも考えられます。施設利用者からの質問にうまく答えられなかったり、クレームがあったりすると、ストレスが積み重なるでしょう。

コミュニケーションに自信がない方は、転職の前に、通信講座や動画・本などでコミュニケーションスキルを磨いて自信をつけるのがおすすめです。

特徴2.業務内容を退屈に感じる

警備員の仕事では、どうしても暇な時間が発生します。警備員の仕事は、車両や人の誘導・決まった時間の巡回など、特別なスキルを必要としない業務が大半です。単純な作業を繰り返す日々も多くあります。

何もない時間が続き、警備員が暇になることは、警備の依頼者にとっては理想の状態です。平和な状態が続く日々にやりがいを見いだせず退屈に感じる人にとって、警備員の仕事は苦痛に感じる可能性があります。

特徴3.緊張感に耐えられない

プレッシャーがきついと感じることも、警備員をやめる理由のひとつです。工事現場の警備や交通誘導警備をおこなう際は、少しでもミスをすると大事故につながる恐れがあります。施設の中に不審者・不審物が見つかった場合、適切に対応できるか不安な人も少なくありません。

警備員の現場によっては、緊張感をもって業務に従事することが必要です。しかし、緊張感に耐えられない場合は、業務の遂行自体が難しくなります。プレッシャーに弱い人は、警備員の適性が少ないといえるでしょう。

「警備員はやめたほうがいい」と言われても、乗り越え方を知れば対処できる!

考える女性警備員

「警備員をやめたほうがいい」と感じる理由は、勤務時間や収入などさまざまです。警備員になったものの、人間関係や責任といった悩みを抱えてやめようか迷う人も出てくるでしょう。

しかし、自分のライフスタイルに合った警備の仕事を選んだり、体調管理に気を配ったりすることで、解決が可能です。収入面で悩む方は、資格取得やより規模の大きい会社への転職で、改善できる可能性も十分にあります。

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