ひとりで黙々とこなす仕事が得意な人には、警備員の仕事は向いているでしょう。しかし、警備員の仕事は決して待遇の良いものとはいえないのが現状です。では、そうした待遇を改善することは可能でしょうか。ここでは、警備員の待遇改善について見ていきましょう。
警備員の待遇は低いところが多い
警備会社の違いや、資格の有無にもよりますが、警備員の待遇があまりいいものではないと感じている人もいるでしょう。
警備員の仕事内容はさまざまですが、その多くは夜間の仕事や長時間立ちっぱなしなど、かなり過酷なものがあるのも事実です。しかし、そうした過酷さに比べて警備員の給与はそれほど高くはありません。さらに、ブラックな環境だと、夜間警備に12時間拘束される、毎月残業時間が100時間超えるなどの劣悪な労働環境で働かされることもあります。また、警備員の仕事は一部の例外を除いて、継続的に仕事を受けるのはなかなか難しい職業です。そうした事情もあり、警備員はアルバイトや契約社員に限らず、正社員や内勤でも定着率が低く、慢性的な人手不足の状態にあるのです。また、警備員の仕事はどうしても男性が多くなり、女性が入りづらい環境でもあります。
このような事情があり、警備員の仕事の待遇は、ほかの仕事と比較するとどうしても悪いということになっているのです。
警備員は会社選びが肝心
警備員の仕事の待遇はあまりいいものではないといっても、その良し悪しは警備会社によって大きく異なります。そのため、警備員として働くことを希望するなら、待遇のいい警備会社を見極める必要があるのです。
警備業界は、警備員の給与が安い、定着率が低い、女性が参入しにくいといった事情から、慢性的な人手不足に陥っています。そのため、逆に考えれば、この人手不足をなんとかしようとしている警備会社は、優良な会社であると見ていいでしょう。
自分が応募しようとしている警備会社が優良な会社であるかどうかをチェックするには、給与や昇格制度、福利厚生の部分をしっかり確認しましょう。警備員の人手不足を解消しようとしているなら、警備会社は福利厚生を充実させ、会社により多くの人員が定着できるようにしているはずだからです。
また、会社の雰囲気も重要な判断ポイントです。面接に行ったときに雰囲気が悪かったり、働いているスタッフの表情が暗かったりするような警備会社は、避けるのが無難でしょう。
警備員は人手不足ですが、街を歩いていればさまざまなところで見かけます。需要自体はあるのです。また、警備の場には資格を持った警備員を決まった数配置することが法で定められています。そのため、警備員資格を取得するなどして、現場の需要に応えられるようにすることも重要なのです。
まとめ
警備員の待遇は、実際あまりいいものではありません。警備員の給与が安い、定着率が低い、女性が参入しにくいといった事情から、慢性的な人手不足にあります。そのため、警備会社を選ぶ際には、その人手不足を解決するための具体的な方策を実施している会社を見つけることが大切です。