警備員の「警備業務検定」直接検定と特別講習の違いについて紹介!

警備員としてのキャリアアップを目指すなら、ぜひとも取っておきたい資格が「警備業務検定」です。では、警備業務検定の資格を取るにはどのような方法があるのでしょうか。ここでは、その方法のひとつである特別講習について解説していきます。

「警備業務検定」とは?直接検定と特別講習の違い

「警備業務検定」の資格を取得すれば、「現場において事故や犯罪抑止し、施設警備および貴重品輸送、身辺警備などを行う防犯のスペシャリスト」であることが証明されます。この資格を持っていれば、警備員としてのスキルアップはもちろん、警備員への就職や転職にも有利になるのです。

この警備業務検定の資格を取得するためには、直接検定と特別講習の2つの方法があります。直接検定は、公安委員会が実施する検定を受験する方法です。試験内容は学科試験と実技試験に分かれており、学科試験は制限時間60分で5択問題が20問出題され、合格ラインは90点以上となっています。また、受験料は業務内容によって異なり、13,000~16,000円です。直接検定の受験料は特別講習よりも安いことがメリットの一つとなっています。

対して、特別講習は、国家公安委員会の登録を受けた機関が実施する講習を受講することで警備業務検定の資格を取得するものです。2日間の事前勉強会と、同じく2日間の特別講習が行われるので、長くても2日で終了する直接検定に比べると時間がかかります。また、受講料も高額です。

しかし、合格率は特別講習のほうが直接検定よりも大幅に高くなっています。そのため、資格取得希望者のほとんどは特別講習を受けているのです。

特別講習の受験資格と合格率

警備業務検定には1級と2級があり、それらの等級と受験方法によって受験資格が異なります。2級の特別講習に受講条件はありませんが、1級を受講するためには、2級の合格証明書を受け取った後、1年以上当該する業務を経験する必要があります。
また、同じ2級の講習でも2つのコースがあります。「警備員を対象にしている講習」と、「警備員になろうとしている人を対象にしている講習」です。後者の場合、警備員の経験がない人でも受講することができます。

ちなみに、直接検定の受験資格は「所属する警備会社の営業所が管轄する公安委員会にあること」となっていますので、特別講習の方が受験資格を得るのにも大幅に時間がかかることになります。

さらに、1級の受験資格は「新2級検定を合格し証明書の交付を受け、さらに当該種別に係る警備業務に従事した期間が1年以上であり、かつ警備会社に所属していること」と定められています。1級取得を目指すなら、さらに長い時間を要することになるのです。

しかし、確実に資格を取得したいなら、特別講習のほうがいいでしょう。なぜなら、直検定と特別講習とでは合格率が大幅に異なるからです。

直接検定の合格率は20~40%ですが、特別講習は60%~80%と大きな差があります。反面、受験料は特別講習のほうが高く、31,500円と直接検定の2倍程度かかるのです。

まとめ

「警備業務検定」の資格を持っていれば、警備員への就職や転職、警備員としてのスキルアップに役立ちます。警備業務検定の資格を取得するには、直接検定と特別講習の2つの方法があります。特別講習は直接検定よりも時間がかかり受講料も高いですが、合格率は60~80%と高く、ほとんどの人が特別講習を選んでいます。もし確実に資格を取得したいのであれば、特別講習を選んでおくいいでしょう。

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