定年退職後、改めて働く人も増えてきているのは事実です。しかし高齢になってきても働ける職場はあるの?という疑問・不安もあるでしょう。今回は年齢を気にせず働ける仕事として、警備員をご紹介します。
高齢者にもできる警備員の仕事
警備員は、清掃や管理人と並んで高齢者の求人が多い仕事です。
ボディガードや輸送警備のように命の危険や大きな責任が伴う仕事もありますが、高齢者は施設警備や交通誘導など、年齢を問わずにできる軽微な仕事が中心となるでしょう。
定年退職したばかりで、体は十分に動くけど重たいものを持つのがしんどいぐらいなら、体力的にもちょうどいいのではないでしょうか。
賃金は業務の内容に左右されます。拘束時間が長かったり、夜間の業務だったり、立ち仕事や寒暖の差がある屋外の仕事だったりすると、高額になる傾向にあります。
定年後、年金の受給まで年数があるなら、現役の頃と同様にフルタイムで働くことも可能です。
逆に年金を受け取るようになり、生活費の不足を補う程度であれば、年齢に応じた短時間で済む簡単な業務でも十分です。
賃金が多すぎると年金が減額されてしまうので、どれくらい働けるのか、あらかじめ年金事務所で確認しておきましょう。
警備員の仕事を見つける方法
警備員の仕事を見つけるには、いくつかの方法があります。
インターネットを使えるなら、警備職の求人サイトがおすすめです。
年齢の上限を設けていない警備会社は数多くあるので、自分の働き方ができる職場を探しましょう。
自分で警備会社に応募する時は、悪質なところに引っかからないよう注意が必要です。
正規の警備会社は公安委員会から「認定書」が交付されています。
また基本給や労働時間などの待遇が労働基準法に従っているかも確認したいところです。
面接で質問に答えてくれず、契約を急がせるような警備会社は避けた方が無難です。
一人前の警備員になるまでの流れ
初めて警備員の仕事をする時は、事前に30時間以上の研修を受講するよう義務付けられています。
内訳は、関連法律を勉強する基本教育が15時間、業務別の実務研修が15時間です。
実施しなかったり、短時間で済ませたりするような警備会社は要注意です。
研修が終わっても、最初から一人で仕事をするのではなくベテランの警備員と一緒です。
警備会社にもよりますが、1~6か月ほどは見習いとして業務を覚えていきます。
現場には指示がない限りは、直行直帰するのが場合が基本です。
警備員の仕事は、運転免許証があると遠方にある現場に携われたり、交通機関が動いていない夜間でも移動できたりするので便利です。
また国家資格として6種類の「警備業務検定」があり、取得すると一人前の警備員としてさらにできることが増えて賃金も上がります。
定年後に本腰を入れて警備員として働くなら、前向きに勉強してみましょう。